平成28年初冬、私が家を新築するにあたってまず行った事は、住宅建築の勉強でした。
木造軸組工法、枠組壁工法、軽量鉄骨造、重量鉄骨造、RC造・・・
それぞれの長所、短所を調べあげ、考え抜いた結果、
昨今、主流になりつつある高気密高断熱住宅への興味は薄れ、検討していた大手ハウスメーカー4社との相談は中断、木造建築を手掛ける建築会社、工務店の建築事例等を片っ端から調べ、足を運んだ会社が計8社・・・様々な話を伺う中、とある工務店の社長さん(梶田さんではありませんが・・)から
「私は人間が室温だけ快適にしたビニールハウスの中で健康に生活できるとは思えない、その土地の気候や立地を考え、季節の風、自然の力を利用した本当に快適な空間を感じてもらえる住宅を建てる事が施主に喜ばれる仕事だと考えています。」の言葉に共感し、自分は木造軸組工法で無垢材、自然素材にこだわり、快適な空間の中で生活しながら、経年変化を味わいのある経年美化として感じられる家を建てようと決心しました。
とはいえ、いざ建築業者を決める決断は・・・
悩む中、内装工事会社を経営する友人に
「もし自宅を木造在来で新築するならここに頼むっていうような、建築会社ってある?」と聞いたところ
「正直、ここには頼めないという会社はたくさんある大工の仕事が丁寧だと僕たちの仕事はすごく助かるけど、最終仕上げで綺麗にすればいいっていう会社もあるから・・小さな会社だけど、小牧の梶田さんの所は仕事が丁寧で設計施工一貫だし、一級建築士の梶田さん本人も大工で現場仕事するからコスト面も相談しながら、本当の注文住宅ができる気がするかな・・・」
こうした経緯で初めて梶田さんに会ったのが平成28年の5月頃でした、その後約半年で梶田建築工房さんを含め3社に絞り込み、何度も設計プランを練りこんで外観デザインは3社の提案別、ほぼ同じ間取り、建築面積、建材、仕上げで各社に概算見積もりをお願いしました。
結果、梶田建築工房さんがデザイン、コスト面で他2社を引き離したのですが、私が最終的に梶田さんにお願いした理由は、この人となら気軽に何でも相談し楽しみながら家を創る事ができると感じたからです。
契約後、節分明けの地鎮祭、造成地盤改良工事、基礎工事、全て、梶田さん自身でしっかり確認し私の疑問質問にもしっかり分かり易く説明して頂き安心する事ができました。
棟上げから完成まで、ほぼ毎日現場で仕事をする梶田さんに、数えきれない程の変更希望を直接出す事ができ、その場で変更の不可、コスト増減も即答、対費用効果も考慮し丁寧に説明して頂き、後悔のない家創りができたと満足しています。
おそらく、ハウスメーカーや経営者が普段現場に来ない
担当者相手の工務店では、変更希望にも
「会社の上の者にできるか相談してみます。」
「今からでは無理だと思います。」
「聞いてなかったです・・すいません・・」
の繰り返し、次第に希望を伝えるのにも躊躇するようになったかもしれません・・
顔合わせから完成まで約1年半、梶田佳宏氏との家創りは本当に楽しく充実した時間でした。
その他、多くの業者の皆さんにも大変感謝しています。
この家が10年・20年・・時間を掛けて、どんな風合いを見せてくれるのか本当に楽しみです。
ありがとうございました。
名古屋市 K宅 施主